新しい職場や習い事などで初めて会う人との会話で「どう思われているかな・・・」「嫌な気持ちにさせてないかな・・・」など不安な気持ちを持つ方が多いと思います。
そのような方に向けて、良い印象を持たれる会話法の中で筆者が学んで実践していることを紹介させていただきます。
初対面で嫌われることはほとんどない
コミュニケーションに自信がない方の多くが感じているのが「相手に嫌われてないか」「不快にさせていないか」という考えです。このような考えを持つ方の特徴は優しかったり、人に気を使ったり、自分に自信のない人が多い特徴です。
そのような方に考えていただきたいのが、ご自身の経験の中で初対面で他人を嫌いになったことはあるでしょうか。
稀にある可能性もございますがほとんど無いはずです。もしも初対面で嫌いになった人がいたとしてもその人は余程性格などに大きな問題を抱えており周りの人からの印象も良くないでしょう。
相手も基本的に同じだと考えれば、嫌われる事はほとんどないという気持ちでリラックスして会話ができるはずです。逆に緊張や警戒していると相手が不信がってしまい印象が悪くなりやすくなってしまいます。
会話のルール 3つ
相手との会話の中で、悪い印象を持たれないための3つのルールをご紹介させていただきます。私も意識しないと忘れてしまうので練習中ですが上手くできると楽しく会話が勧められます。
①相手にゆずる
まず最初のルールは「相手にゆずる」です。会話の最中に相手と話しだしのタイミングが被った際に必ず相手に会話をゆずってください仮に相手が遠慮してもゆずる事が大切です。
この行動によって2つのメリットがあります。まずは相手の話を聞きたいという前向きな印象を与える事が出来ます。2つ目は相手はゆずられたことによって返報性の原理がはたらき自身の会話が終わった後にこちら側の話をきちんと聞いてくれるようになるのです。
②相手を待つ・沈黙でも焦らない
相手が話している最中や会話の途中で思い出したり考えたりする場合があると思います。その際に気を付けたいのがこちらが答えを分かっていても相手が話し始めるまで待つことです。
相手から答えを求められるまではこちらからは出しゃばらないように気をつけてください。相手を待つことによって余裕がある印象を持たせることも出来ます。
③意見・批判しない
最後のルールは相手との会話の中で自分の意見と違う時や相手が間違っている事を言った時があると思います。その際は批判や意見をせずに相手の話を聞くようにしてください。ただ反論せず話を聞き続けるのも苦痛だと思うのでそんな時は「なぜこの人はこんな事を言っているのだろう?」という好奇心を持ちながら聞くと批判もせずに相手の話を聞く事も出来ます。
例えば、「男はみんな浮気する生き物だ」と言っている方がいるとします。当然全員が浮気をするわけがなく、偏っている意見というのは大概間違っているので反論したくなったとします。しかしここで反論せずになぜそのような発言や考えを持ったのかに好奇心を持ち相手の話を聞くと「今まで何回も浮気された」や「周りにいる人の浮気率が高い」などその人が体験している環境や経験によってもたらされたと理解できるのです。
プラスαのテクニック
上記のルール3つの他に、プラスαのテクニックを3つ紹介させていただきます。これらを使いこなすことによってより良い印象の会話を行うことができるはずです。
特に最初の「質問」をうまく使いこなすことによって下の2つもできるようになるのでお試しください。
質問
こちらを押さえれば下記のの2つもできるようになるテクニックは「質問」です。コミュニケーションに関する研究で、相手に良い印象を与えた人の特徴を分析した際に出た結果として、相手へある方法に則った質問回数が多い人ほど良い印象を持たれていたという事です。
質問という行為とは、相手にとっては自分に興味を持っているというメッセージになります。また、人は自分の話をしている時は美味しいご飯を食べている時やお金を貰った時と同じくらいの幸福度を感じるので幸福度が高まるのです。
しかし質問と言ってもインタビューアーのように「ご出身は?・ご家族は?・趣味は?」のように矢次早に質問をしても好感度が上がるわけではありません。ここで重要になるのは「フォローアップクエスチョン」です。
これは、相手が話したことに対して深掘りするという事で「趣味は何ですか?⇒どのくらいの頻度か?⇒趣味を始めたきっかけは?」のように相手の回答に応じて詳しく聞き続けるのです。
共通点を探す
前に紹介した「質問」を使えるようになってきたら次のテクニック「共通点を探す」です。相手に対して質問をしていく中で「スポーツが好き」や「アニメが好き」などの共通点が出てくると思います。この共通点をアピールする事によって親密性を高めることが出来ます。
人は自分と似ている、似ている考え方の人に対して信頼や親近感を抱く心理があります。例えば同じ出身だったり、同い年、同じ月の誕生日など1つでも共通点がある事によって共通点がない場合に比べ格段に親密度が上がります。
上記に加え「内集団びいき」という心理がはたらき仲間とみなされることによって魅力度や能力なども割り増しされるようになりますのでメリットが多いです。
できれば初対面での会話で質問をうまく使いこなし相手との共通点を3つは見つける事を目標にして会話しましょう。そうすることで相手に良い印象を持ってもらうことが出来るようになります。
6:4(気持ちは7:3)
最後のテクニックについては、相手と自分の会話比率についてです。先に紹介させていただきましたように人というのは自分の話をしている時に幸福度が高まります。そのため会話では相手にいかに話をしてもらうかが大切です。
かといって相手だけに話をさせると「楽しくないのかな・・・」「興味ないのかな・・・」などネガティブに思われてしまうので適度にこちらも話す必要があります。
そのため理想的な会話比率ですが「相手6:自分4」がベストです。しかし自分が話している時間を人は少なく見積もってしまうのでタイマーなどで客観的に測れない場合は7:3の感覚で話すことによって実際は6:4に近づく事が出来ます。
まとめ
以上、ルール3つテクニック3つの計6つのコミュニケーションに関する話をさせていただきました。会話をしながら全てを意識するのは非常に難しいのでまずは1つから着実に身に着ける事が改善への近道です。
皆さんのコミュニケーションがより良いものになることを祈っております。ここまで読んでいただきありがとうございます。