ニュースや人から聞いたことがある方が多いと思います、【日本人の2人に1人が癌になる】という話についてですが、この話を利用して住宅保険や健康保険を勧誘してくる保険会社が多いと思います。

 この話は調べるとたしかに根拠はあるのですが、悪意のある保険営業や正しく理解していない人はこれから話す内容について説明をせずに不安だけを煽り皆さんに契約を結ばせようとしてくるのです。
 (実際に契約者の半分が癌になったら保険会社は潰れますよね、利益を上げているという事はつまり・・・)

 そんなわけで、知識を付けて言われるがままにされないためにもこれからお伝えすることを知っていただければと思います。

定年退職までにがんになる確率は10%

 これから、家族を持ち家を買う方が多いと思います。そんな中で、癌になった時にローンが無くなる保険や癌に特化した保険などを進められると思います。その際に「日本人の2人に1人は癌になる」と言われると思いますが、実際は定年退職までに癌になる確率は10%未満です。
 
 次の章で詳細についてお話しますが、よくよく考えると知り合いや会社の人などで癌を患った経験のある人って半分もいないと思います。私自身の周りでも公私合わせても2.3名程です。しかも前職の会社では、社員約250名程度の会社でしたが、1名しか患っておりませんでした。
 

各年代ごとの癌発症率について

 それでは、根拠となっているデータについてお話しさせていただきます。国立がん研究センターがん対策情報センターのデータによれば、生涯でがんと診断される確率は男性:62%・女性:46%です。このデータが【日本人の2人に1人が癌になる】という話の根幹です。

 しかしデータを読み解いたところ、30歳の男性が10年後の40歳までに癌と診断される確率は0.5%です。また20年後の50歳では2%、30年後の60歳でも7%です。あくまで、統計上の話ですが14人に1人未満の確率でしかないのです。さらに癌による死亡率は発症者のうちの半分にも満たない数となります。
 ただ高齢になればなるほど、発症率が上昇し寿命近辺の年齢になったころには上記の2人に1人ががんになるということになるのです。正直この年代になってくるとどのような病気を患っても不思議ではないと思います。

 定年退職される方は、60~65歳が多いと思われるので90%以上の方々は無事迎えられるということです。そのため必要以上に不安にならなくとも大丈夫です。ただ、10%未満の確立で発症する可能性があるので正しく恐れる必要はあると思います。

 家系でがんが多い方は本人も発症する確率が他の人に比べて高くなる傾向があるのでその様な保険を検討することは良いと思いますが、普段の生活を見直すことでより確立を下げたほうが他の病気にもかかりにくなるのでこれから紹介する事を頭の片隅にでも入れていただければと思います。

がんや病気に掛かりにくくする方法

①加工食品を減らす(特に加工肉) 

 最近話題にもなっておりますが、ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉は大腸がんの発症確立を上げるという研究結果が出ております。また、ジャンクフードにおいてもアクリルアミドという発がん性物質が大量に含まれており普段の生活でなるべく加工されていない食品を食べるようにしてみてはいかがでしょうか。

②不規則な生活をやめる 

 起きる時間・寝る時間をが乱れているとがんの発生率が上がります。シフトワークにおける身体への悪影響について調査された結果として、シフトワークでは男性は前立腺がん・女性は乳がん、子宮頸がんのリスクが上がるという結果が出ております。(日勤の3倍・夜勤の1.6倍)そのため、平日や休日問わず規則正しい生活を送ってみましょう。就寝起床時間が普段乱れている方は体調が良くなることもあります。

③自然に触れる 

 海外の研究で、自然の中を3日間2~4時間歩くことによってNK細胞(がんや腫瘍を破壊する細胞)を40%上昇させるという結果が出ております。この効果は1週間継続し、1か月後でも15%上昇している状態だったそうです。他にも土に含まれる有機化合物であるゲオスミン(雨の降った後の臭いの成分)ががん予防に効果があるという研究もあります。
 上記が理想ですが、都会に住んでおり難しいという方はヒノキのアロマオイルを使ってみてはいかがでしょうか、こちらについても、3日間ヒノキの香りのする部屋で過ごした被験者のNK細胞が20%増加するという結果が出ております。

まとめ

今回は、がんになるリスクについてお話しさせていただきましたが表面的な情報だけを鵜吞みにして皆さんが損をしないでほしいという思いを込めて今回書かせていただきました。
物事は調べてみると正しいリスクや危険性を把握できてより良い決断への道しるべになります。これを機会に何か決断をする際には説明できるくらい調べるという習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。

ここまで、ご閲覧ありがとうございます。