なぜ日本人は休めないのか

 日本は、先進国で最も休まないと言われており有給休暇取得率は先進国ワーストです。海外では働きすぎに対するジョークで日本のオフィス画像が使われるくらいです。
 なぜそれほどまでに日本人は休めない・働きすぎるかというと文化や宗教的な話が出てくるのです。

 昔の日本では、天照大御神(アマテラスオオミカミ)という神様がいたとされており。その天照大御神は機織りの仕事をしていたと伝えられています。
 そして、神様が仕事をしているということは仕事は神聖な行いだとされ日本人は休まない様になっていったのです。また、近代では高度経済成長期の際に「働けば働くだけ給料がもらえる」という状態であったので現在の状態になっているのです。

 対して海外ではキリスト教の話になります。現代人の先祖と呼ばれているアダムとイヴが楽園にて禁断の果実を口にしてしまいます。それに激怒した神様は2人を楽園から今の世界に追い出してしまったのです。
 そしてアダムには「仕事」の罰をイヴには「出産の罰」を与えたとされています。そのため、仕事というのはあまり良くないイメージになっているため1ヶ月のバカンスをとったりと人生を謳歌しているのです。

仕事に対する考え方⇒日本・・・神聖なこと   海外(キリスト教)・・・罰・ネガティブ

なぜ今の日本人には「遊び」が必要か

仕事だけでは幸せになれない

 とある調査で日本人にとっての仕事の楽しさを集計したところ、「仕事が楽しい」と回答したのは9.8%という悲しい結果がでました。なんと日本人は10人に1人以下でしか仕事に楽しさを感じていないのです。日頃から仕事だけの生活で家に帰って寝るだけの生活の人も多いので日本人のほとんどは人生を楽しめていないのです。このまま楽しみのない人生を生き続けたいでしょうか?

 答えは、「NO」ですよね!実は筆者も5年前までは大した趣味もなくブラックな業界に時間を吸い取られていました。(月残業100時間以上)そのため、人生に意味を見出せなくなったり仕事のストレスで身体を壊していました。
 しかし、現在の趣味の運動を始めてから人生が180度変わりました。具体的には、「ストレスに強くなり・仕事のモチベーションも上がり・仕事の効率が良くなり残業の減少」などです。そのため、毎日を比較的に楽しく生活できています。

仕事のストレスはアフター5で打ち消す

 いきなりですが私の好きな「ニーバーの祈り」という言葉を紹介させていただきます。

ニーバーの祈り

神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

ラインホールド・ニーバー 木下英夫訳

 どんな仕事でもストレスは付き物で、たとえ好きなことを仕事にしてもネガティブな事は必ず起こります。それに、上司や同僚そして顧客など自分では仕事のストレスの原因をコントロールすることが出来ないのです。そのため、どんなにあらがっても無くすことが出来ないのである程度は冷静に受け入れるしかありません。(パワハラや労働基準法に違反するものは別)

 しかし、アフター5は職場の人間は関係なく自分で自分をコントロールすることができます。そこで「遊び」によって仕事のストレスを発散し明日を迎える事ができるかはあなたの勇気次第です。楽しみ方によっては仕事の生産性が上がったり、ストレスに強くなったり一石二鳥になることもあるのです。
 また、海外の研究で仕事への意欲に最も影響があることとして「ポジティブな感情」が挙げられています。つまり、日常で楽しんでいる人は仕事への意欲が上がるのです。

楽しみを見つける⇒人生が楽しい⇒仕事への意欲が上がる

どんな「遊び」がいいのか

 人生を豊かにするには「遊び」が必要と少しでも理解していただけたのではないでしょうか。しかし、なんでも良いと言うわけではございません。ここでは、「悪い遊び」「良い遊び」を紹介します。

悪い遊び

BADな遊びについては次の3つの要素になります。

  1. 目的がない・・・インスタやTikTokをダラダラ見る、youtubeをなんとなく見る
  2. 悪い影響がある・・・深夜までのゲーム、SNS、一人酒
  3. 受動的・・・スマホやTVをただ見ているだけ

 上記に共通することとして、終わった後に後悔するということです。週末の休みにダラダラしてあっという間に日曜日の夕方なんてことがあると思いますがこれは決して人生を豊かにはしません。また、ゲームなど気分転換には良いですが深夜までやってしまい翌日寝不足で翌日のパフォーマンスを下げてしまっては元も子もありません。

良い遊び

GOODな遊びについては次の3つの要素です。

  1. 目的のある行動・・・「~を調べるためにスマホを使う」や「~を勉強するために」など自分の糧になること
  2. 身体をやメンタルに良い影響がある・・・運動や読書などの気分転換やリラックスできること
  3. 能動的・・・上記と重なりますが、勉強や読書・資格の勉強など自らが行動を起こして行う事

 こちらの共通することは、自己の成長や達成感を得ることが出来る事です。これらの行為をすることによって週末を有意義に過ごすことができ翌週への活力となるのです。運動なども週末で疲れてできないと思う人もいますが「アクティブレスト」というものがあり適度に運動する方が返って回復につながります。
 人というのは、「成長している」「達成感」の感覚によってドーパミンなどのホルモンが分泌され気分が良くなり、活力が湧いてきます。そのため、普段の生活にも良い影響が出てくるのです。

まずはこれから

 それでは、「遊び」の大切さや「良い遊び」については分かったけど具体的に何から手を付ければいいかということになると思います。
 ここで、筆者が考えたり実際に行っているものを紹介させていただきます。下に行くほどやりやすい物になるので読者の皆さんがやりやすい物から始めてみてはいかがでしょうか。

①習い事

 コミュニティや人間関係も確実に作れるものとして、「習い事」があります。コミュニティに属することによってうつ病のリスクを大幅に減らせる効果もあるのでハードルが高いですがメリットが大きいのが特徴です。

具体例・・・英会話教室・楽器教室(ピアノ・ギター)・料理・スポーツ教室・格闘技

②運動

 運動については、先程紹介した習い事としてもできますが一人でも通えたり、友人やパートナーとできるものでも大丈夫です。運動にはメンタルの安定や脳機能の改善の効果もあるのでやらない理由がない程です。
 ボルダリングは一人でも気軽に始められて、メンタルの強化(海外でうつ病の治療で行う程)や記憶力の向上効果も期待できるので特におすすめです。

具体例・・・ランニング・スポーツジム・ボルダリング・水泳・格闘技・サイクリング・登山

③資格の勉強

 取り掛かりやすいのは仕事に関する資格の勉強ではないでしょうか。もしその資格を取得できれば給料アップも期待できますし転職でも有利に活動できると思います。
 また、趣味の延長で資格を取得してみても良いのではなでしょうか。資格の場合は合格の証があるので達成感も味わいやすいと思います。

具体例・・・簿記・英検・TOEIC・FP(ファイナンシャルプランナー)・世界遺産検定・心理カウンセラー系

④読書

 最も始めやすいのは読書です。読書というのはストレス解消にも非常に有効で30分の読書でストレスをほとんど無くす効果もあるくらいです。
 私も3年程毎日読書していますが日々学習することが出来て、毎日賢くなっている感じがして楽しいです。

 読書に慣れていない方というのは毎日続けることが大切なので、ページ数の少ない本を1日5分から始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

 今回は、「遊び」について紹介させていただきました。日本人は世界的に見て人生における仕事の重要度が高いにもかかわらず1割未満の人しか仕事を楽しんでいないという現実があります。
 そのため、皆さんの人生が少しでも楽しくそして将来後悔しないためにと思って紹介させていただきました。
 できる事から始めてみてはいかがでしょうか!ここまで読んでいただきありがとうございました。

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