社会人の3人に1人以上が現在「転職したい」「仕事を辞めたい」と考えている日本ですが、未だに終身雇用の文化が強くアメリカ(平均10回の転職)の様に転職するのが当たり前とまではなっていないのが現実です。
しかし近年は、広告やCMで転職サイトが見られるように少しずつ転職の文化が広がってきております。そのため、キャリアアップのためや今と異なる業界への挑戦のために転職する人も増えています。
ただ、自分自身が転職や退職するとなった時に一番の問題が「どうやって辞める事を言うか」と言う事です。日本は同調圧力を感じることが多く,なかなか辞める事を言い出せなかったり「引き留められた時どうしよう」などと考えてしまいます。
筆者も前職を辞める際に、決意してから上司に相談するまでに2カ月もかかってしまいました。なので今回は辞める事を伝える方法にフォーカスしお話しさせていただきます。
退職の意志の伝え方
1.直接上司に退職の旨を伝える
王道な手段の上司に伝えるですが、これも上司との関係性や退職の原因(その上司が原因な事も)によるものが大きいと思います。
また、当然会社としては戦力の社員については辞めて欲しくないので引き留めがあると思います。筆者も過去2回ほど引き留めが凄まじく断念したこともあります・・・
実際にいざ上司に言うのも非常に気まずく中々言い出せない人もいると思いますので筆者の経験を元に後ほど紹介させていただきます。
メリット:円満退社の可能性がある。上手く退職できれば転職後にも頼れる。社員にあっても気まずくなりにくい。
デメリット:直接の交渉のため心理的な負荷が大きい。引き留めにあう。辞めるまでの期間が気まずい。
2.退職代行サービスを使う
ここ何年かで注目を浴びている「退職代行サービス」ですが、メリットとしては会社と連絡を取る必要が無いという事です。退職代行サービスとの連絡のみで合法的辞められるため筆者も使用のを検討をしたことがあり、代行サービスの方と話をしたこともあります。
実際、私の前職では一緒に仕事をしていた会社で若手の社員がいきなり来なくなって退職代行サービスで辞めたとの話を聞き「本当に使う人がいるんだ・・・」と思いました。
相当労働環境が悪質なブラック企業にいる方にとってはベストと言ってもいいような手段だとは思います。
メリット:面倒な会社とのやり取りが不要・その日から会社に行く必要がない
デメリット:お金がかかる(3万円~)・心理的に成長しない(向き合う能力が育たない)・会社の人と遭遇しないかビクビクする。
退職の意思を上司に伝える方法
それでは、最も行われている方法の「上司に話す」について深掘りしていきたいと思います。上司へ伝える方法や状況や話の内容などをお話しさせていただきます。
上司へ伝える方法
最も心理的に負担がかかるのは最初に上司へ退職の意思を伝えることです。その中で「いつ伝えよう・・・」「いつも忙しそうだし・・・」などと考えてしまったり、いざ上司と二人になっても言い出せないこともあります。(筆者もそうでした)
そんな中で、筆者が実際に行った方法を元に上司への伝え方をお伝えしたいと思います。
手順1 メール等であらかじめ概要を送り、会話の時間を確保する
退職者
○○課長
退職の件で相談したいのですが、お時間いただけないでしょうか。
上記の方法には2つポイントがございます。
まず1つ目は、メールで文章にすることによって退職の意思について記録を残すことが出来るのと同時に周りの人に聞かれないという事です。
相談後に上司が退職の意思を更に上へ伝えない場合に、会社によっては1カ月前などの制限もあったりとするため、退職時期などについて揉める可能性があるので記録として残せます。また、退職が決まってないのに退職の意思について周りに聞かれたくない人が多いと思いますので周りに人がいてもメールであれば上司だけに伝えられます。
2つ目は、退職の相談を明記することです。察しの良い上司の場合は深刻そうに「相談したいのですが・・・」となれば2人で話せたりと相談しやすい環境を整えるのですが、たまに「相談って何?」とみんなの目の前で堂々と聞いてくる人もいます。
そのため、上司にはあらかじめ何の相談かを伝えましょう。
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手順2 伝える退職の意思について自分の話を整理する
いざ上司と2人で退職について話すとなった際はとても緊張するものです。そのため緊張で上手く話せなかったり、上司に言いくるめられたり「言いたいことが言えなかった・・・」と後悔するような事を無くすためにあらかじめ話す事をまとめましょう。
ではどのようにまとめるかについてお話しします。手順は下記の通りです。
まずは、辞めたい理由をリストアップしましょう。
※この際の注意点は、○○が嫌だではなく○○がしたいにしましょう。
・ワークライフバランスを整えたい(残業が多い)
・○○の業界に行きたい
・家業を継ぎたい
辞めたい理由をはっきりさせた後は、どのように伝えるのかの構成を考えます。
(例)
「○○課長、実は会社を退職したいと考えております。」
「(先ほどリストアップした内容)をするためです。」
「以前より考えており現職を続けたままできないかなど試したり考えたりしましたが、限界を感じており将来の事を感じ家族とも相談をして決意させていただきました。」
「○○課長や○○さんにはお世話になり感謝しております。しかし今回最後にご迷惑をおかけする事をお許しください」
「〇月中に退職したいと考えております」
自分で作った文章を実際に声に出して練習しましょう。
これによって2つのメリットがあります。
1つは文章に違和感がないかの確認になり、修正を加えて完成度を上げていけるです。
2つ目は、本番の際に言いやすくなる事です。就活の際に面接練習をしたと思いますが、ぶっつけ本番で面接を受けた人はほとんどいないと思います。たくさん練習を重ね本番に臨んだはずです。
そのため、練習はしっかりと行いましょう。
練習の際ですが、先ほどの面接練習と同様に他人に聞いてもらえる環境がある方は他人に聞いてもらいより実践的に連絡しましょう。
手順3 実際に上司に相談する
上司へのアポイントを取り、話す内容を決めたらいよいよ上司との直接面談です。いざ直接話す際は緊張するものです。私自身も上司とは雑談をするほど仲のいい方の関係でしたが、いざ退職の意思について話すとなると非常に緊張して変な汗も出ていました(笑)
ただ、いざ話始めると緊張が解けてくるので、話を始めるまでの間に緊張が強くなってきた場合は「他の人(転職経験者)も緊張しているんだ」「鼓動が早いのは血の巡りを良くしてパフォーマンスを上げるためだ」「これを終わらせたら退職に近づくぞ」と考え方やとらえ方を変えましょう。そうすることで少しは落ち着くと思います。
また、上司との会話の際に注意したいことが2つあります。これらに注意することによって退職のスムーズさに影響が出てきます。
①最初と最後に感謝を伝える
1つめは「最初と最後は感謝を伝える」です。感謝を伝えることによって人の態度は軟化するので「何としても説得する」というスタンスで来る上司でも少しは対話になるはずです。
例えば、「今日はお時間いただきありがとうございます。」に始まり「お時間いただきありがとうございました。」や「今までご指導いただきありがとうございました。」などです。基本的に人は感謝してきた相手に対して敵対的な反応はできないので有利に進められることができると思います。
逆にちゃんと感謝の気持ちを伝えているのに真向から敵対してくる場合は上司がサイコパス(自己利益のために平気で他人を犠牲にする)の可能性があるのでどちらにせよ会社から逃げた方が賢明です。
②退職の意思を揺らげない・隙を与えない
2つ目は、「退職の意思を揺らげない・隙を与えない」です。どんな意味かと言いますと今の会社に残るという選択肢は無いという事を明確にすることです。
人ははっきりと言われずに解釈の余地がある際は自分の都合の良いように考えてしまいます。そのため、あやふやな態度や発言があると上司は付け入るスキがあると思い退職を止めようとする場合がございます。
なので、キッパリと「退職させていただきます」や「〇月に退職したい」と具体的に言う事によって望む結果が出る可能が上がります。
先程例に上げました「〇月に退職したい」については、退職が前提の会話にすり替えることも出来るので非常におすすめです。しかしあまりにも急であったり先過ぎてしまうと会話がこじれる可能性があるので1~3か月程度のスパンにしましょう。
まとめ
以上、仕事を辞めるための方法をお話させていただきました。筆者の経験を踏まえた内容となっているので実践的であると思います。私の以外の情報も参考にしながらでも自分の人生をいいものにするために勇気を出しましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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