世間には「頭のいい人」がいます。仕事で成功していたり、高い成果をあげていたり、高い評価を受けている存在です。会社や私生活でも見ることがありますがそんな人たちはどのような行動をしているのかを紹介させていただきます。
ただ注意していただきたいのが行動だけを真似るのでは無く彼らの行動の背景を学び理解することで皆さんも「頭のいい人」になれるかもしれません。
「頭のいい人」の行動 9選+参考本
①空気を読まない・ノーをはっきり言う
自分の意見をはっきりと述べるという事です。断ったり交渉が出来ずに相手の言いなりになる人は良い様に使われるか、頼まれごとでキャパシティーオーバーになり逆に迷惑をかけてしまいます。
そのため自分にできる事(人よりも効率的に行えること)を率先して行い、苦手なことは得意な人にお願いすることによって相互の利益を生むことが出来ます。
例えばですが書類作成が苦手だが営業能力が高い社員の場合は、書類仕事は書類作成が得意な社員にお願いし、その代わりに営業活動を引き受けるという事です。
注意が必要な点としては、ただ断るのではなく自分の得意な点で相手やチームをフォローすることが出来る人が使える事なので自分の能力が高くて仲間の力になれることを把握してから行動にしましょう。
②ルーティンが決まっている
別な言い方では「習慣化」です。海外の調査などで人の1日の行動の半分以上は習慣的な行動で支配されているという結果も出ている程私たちの生活に密接にかかわっています。
そんな習慣化を継続的な学習や望ましい行動である運動や健康的な食事などを取り入れる事によって成長やベストパフォーマンスを発揮できるようになるのです。
また、習慣化することによって面倒さや辛さなども徐々に軽減されていくので継続すればするほど習慣化も強固なものになっていきます。私生活を例に出すと歯磨きなどは無感情で行う人が多いのではないでしょうか。
自分の成長のための行動の辛さが減り無感情で自動的にできるようになるということは最強のルーティンだと思います。皆さんも習慣化したい事を見つけ実施してみましょう。
③人間関係が上手い
人間は一人で生きていくことは出来ません。また、ハーバード大学による80年以上の研究で明らかになっている事として人生の満足度に最も影響があるのが人間関係です。
友人や家族、仕事仲間との関係が良い人は仕事のパフォーマンスが高いという研究もあります。実際に一人で仕事をするより複数人で作業する方が明らかに生産能力が高いはずです。
そんな、人間関係が上手い人のコミュニケーションの特徴を紹介させていただきます。それは「アサーティブコミュニケーション」と「傾聴」です。
アサーティブコミュニケーションとは相手を尊重することを重んじ、相手を批判せずに自分の意思を伝えるコミュニケーションです。
傾聴については、相手の話を能動的に聴くことです。受動的にただ聞くのではなく効果的な質問や反応などを使いコミュニケーションをとる方法です。
④少ない時間で他者貢献
人は他人を助けることでドーパミンなどが分泌され幸福感を感じます。また、メンタルも安定するのですがそれには条件があります。
まず1つは年間100時間を超えないようにすることです。海外の調査で年間100時間まではボランティア活動による幸福度の上昇があったのですが100時間を超えてからは幸福度が下がってしまうことが判明したのです。ヘルパーズハイという言葉があるように他者貢献の気持ちよさによって自分の時間や家族などを犠牲にして人助けをしてしまうのです。
2つ目は自分を犠牲にしてまで行わない事です。例えばですが、お金に余裕がないのに金銭的援助を行ったり追う必要のない責任を負ったりなどです。継続できない人助けは自身を蝕みますので無理をしない事が大切です。
ではどんな人助けが良いかと言いますと「5分ルール」という考え方です。5分で助けるという事は、自分が得意な事がメインになってくるはずです。それによって自分が得意なことで人を助け幸福度を感じることで、ドーパミンが分泌されるのでアイデンティティが強化されモチベーションが上がるのです。
⑤アドバイスを貰う
先程の他者貢献とは逆のような話ですが、アドバイスを貰う人も「頭のいい人」です。人にアドバイスを貰うと自分と異なる視点からの発見があります。それによって新しいアイデアが思い浮かび成果を残すことが出来ます。
また、相手の方が専門性が高い場合は新しい情報をインプットすることが出来るため知識の量が増えます。
もう一つは心理的な効果で、人は助けた相手に好印象を持つというものがあります。心理学では【認知的不協和】と言われるものです。そのため、立場に関係なくアドバイスを貰う事によって相手から好印象を持たれる事で良い協力関係を築くことが出来ます。
これによって先程紹介させていただきました良い人間関係を作る事にも繋がるのです。
⑥ストレスから逃げない
「ストレス=悪い」と言うイメージが浸透していますが、適度なストレスは逆に私たちの成長や将来の幸福につながります。まずは良いストレスと悪いストレスについて説明させていただきます。
良いストレス・・・短期的ストレス(運動やプレゼンの緊張など)、自分で選んでいるストレス、目標のためのストレス
悪いストレス・・・長期慢性的、他人からの強制、心身に害のある行動(睡眠不足や薬物)
ストレスを無くした結果、良いストレスまで無くしてしまい、将来より大きな問題を抱えて後悔と言うストレスを長期にわたって感じる事にもなりかねません。
また人には「ヤーキースドットソンの法則」と言う現象があり、適度なストレスが最も記憶や認知能力を向上させるというものがあります。そのため自分を成長させるためのストレスには向き合っていくことで成長し頭のいい人になれるのです。
しかしストレスの調整は難しい為、紹介させていただく本で自身のケアや回復を行い良い状態で取り組めるようにしましょう。
⑦目標と戦略が上手い
頭のいい人は成果や結果を安定して出すこともできます。なぜそれが可能なのかと言いますと目標のための行動である戦略が具体的で実施可能であるためです。
よくあるのが目標だけしか立てずに挫折してしまうという事です。例えば「10㎏痩せる」という目標だけ立てて運動の実施回数や摂取カロリーまで具体的な戦略を立てなかったために何をすれば良いか分からなくなり結果的に辞めてしまうのです。
紹介させていただきます本には目標の達成を高めるための戦略についての考え方が紹介されています。ぜひお読みください。
⑧成長マインドセット
成長マインドセットを一言で言いますと、「やればできる」という考え方です。ただ注意していただきたいのが「何とかなる」ではございません。前者は努力や工夫をすればできるで後者は何も対策せずに他人や運に任せているので区別させていただきます。
実際成長マインドセットを学んだ学生の学力が向上したという研究もあり、将来の成功に必要なスキルともいわれています。また、ビル・ゲイツ氏も成長マインドセットについて絶賛しておりぜひ身につけたいスキルです。
⑨長期的な思考・行動
自身の成長や成功に必要な考え方として長期的に考える事も必須になります。これは、将来の目標を達成するために現在自分が出来る事を行いそれを続けることが大切です。この道のりは自己コントロール能力も必要になるのでいかに負担を減らすかがカギになります。
例えばですが、健康的な身体を将来の目的とした際に現在できる事は質の良い睡眠と運動と食事の管理となります。
しかし長期的な思考が無い人は目の前の欲望に負け、不健康な食事や疲れるからと運動せず週末は夜更かしなどの生活になります。その結果は容易に想像出来ると思います。
自身のスキルやキャリアも同じ考え方になるため身につける事をおすすめします。
その他の特徴
食事
頭のいい人の特徴にありました「長期的な思考・行動」に結びつく内容ですが、食事も大きな影響を与えます。健康的な食事を行う事で若さを保ち脳機能を向上させます。
どのような食生活が良いのかについて無くした方がいい食事と増やすと良い食事を紹介させていただきます。
無くした方がいい食事・・・揚げ物、ジャンクフード、食材の原型の無い加工食品(菓子類・菓子パン等)、アルコール
増やすと良い食事・・・野菜、フルーツ、魚、水、発酵食品(キムチ、ザワークラウト、納豆等)
上記の内容を実践した場合、数週間から数ヶ月で身体に変化が出てくるはずです。筆者も身体の調子や肌の状態が改善したのでおすすめです。
肌の質が良い人を有能と判断する心理があるので有能さをアピールしたい方にもおすすめです。
記憶のタグ
頭のいい人のイメージとして「記憶力が高い人」がいると思います。しかし記憶力はトレーニングで強化が可能なのです。大人の記憶力のカギとなるのが「記憶したい対象に対していかにタグを付けるのか」です。
例として方向オンチの治し方について話します。方向オンチの人はどこで曲がるのかや目的地の目印などを把握していないため迷うという事が分かっています。そのため曲がる場所や目的地の目印(記憶のタグ)を覚える事で対処する事が可能です。
また人についても、その人の変わった趣味や髪型などを一緒に覚える事で記憶のタグが増えて覚えやすくなります。
上記のほかに、メモリーパレスなどのニーモニック(記憶術)などでも記憶力を向上させることができますのでぜひ下記本を参考にしてみてください。