つっしーChan 

「タイミング」の科学

 体内時計があるように人は時間によってパフォーマンスが変わります。時間によって同じことをしているつもりでもパフォーマンスが異なる事があるのです。
 また1日の中だけではなく、1年単位でもやる気の出やすい年などがあります。これらを上手く活用することが出来ると効率よく成果や成長をすることが出来ます。そのタイミングについて今回は紹介させていただきます。

認知能力・頭の良さ

 朝の方が頭が働く・夜は眠くて集中できないなど、時間帯によって脳のパフォーマンスは変化します。クロノタイプ(朝方・昼型・夜型)にもよるところがございますが一般的な能力が最も高い時間を紹介させていただきます。

朝や昼間に高パフォーマンス

・集中力
・分析力
・注意力

夜や夕方に高パフォーマンス

・想像力
・抽象的な考え

 上記を踏まえると日中は集中力や注意力が必要な仕事を行い遅い時間にはクリエイティブな仕事を行う事が最も効率のいい時間の使い方になります。皆さんも業務内容を時間で配分するという工夫を試してみてはいかがでしょうか。

運動のベストタイミング

 運動のベストタイミングもダイエットや高パフォーマンスなどの目的によって適している時間が異なります。目的ごとのベストタイミングについて下記に紹介させていただきます。

 減量・ダイエット・運動の習慣化

 運動について最も多い目的である「ダイエット・習慣化」のベストタイミングは朝の食事前です。理由は3つあり、1つ目は食事前の空腹時に運動を行う事で脂肪でエネルギーを作るため脂肪を燃焼します。
 2つ目は朝に運動をすると1日の代謝が上昇し食欲も減ります。そのため痩せやすく太りにくい体質になります。
 3つ目は朝は頭が疲れていませんし、意志力が強い時間であり他のことに気がそれにくい為運動を習慣化しやすくなり運動を続けられる生活になります。

 ※注意点としては朝は体温が低く筋肉の柔軟性が低い為、怪我をしやすいです。なので準備運動や動的ストレッチを行い体温を上げて柔軟性を高めましょう。

筋肉のベストパフォーマンス

 競技や重量を上げるトレーニングでは筋肉のベストパフォーマンスが重要になります。数パーセントの違いが大きい競技もあるのでその様な競技をお行っている人は重要な話だと思います。そのベストタイミングというのは夕方です。
 夕方は最も体温が高く筋肉の柔軟性が高くなるため、筋肉のベストパフォーマンスが発揮できます。筆者の感覚的には16~19時がおすすめです。また怪我もしにくくなるため、運動が習慣化していたり本気で競技として行っている方は夕方に行うとパフォーマンスも高く保て怪我もしにくいので良いのではないでしょうか。

技能習得スピードを上げる

 新しいスポーツを始めたり、新しい技を習得するのにおすすめな時間もございます。1日でも早く習得できればライバルとの差も広げられるのでぜひ試していただきたいと思います。技術習得スピードを上げるのに適している時間は夕方~夜です。

 理由は、人の記憶は寝ているときに定着するのはご存知の方もおると思いますがスポーツにおける身体の動きも、手続き記憶といった記憶の一種なのです。そのため、学習してから寝るまでの時間が短い事により余計な情報が入らずに記憶が定着しやすくなるのです。

 ※ただし、寝る直前に運動すると睡眠に支障が出るため2~3時間前までに留めるようにしてください。

太りにくい食事のタイミング

 時間栄養学の中で1日の食事でどの食事の比率を増やすかで太りやすさに影響を与えるというものがあります。同じ食事量でもどの時間に多く食べるかによって太りやすさが変わるのです。

 太りにくい比率はとてもシンプルで朝>昼>夜の比率で食べることによって同じ量でも太りにくくなります。

 朝の摂取カロリーは日中の活動で消費されますし、朝ご飯は体内時計を正常に戻すはたらきがあるので消費エネルギー量を増やします。逆に夜に多く食べると夜は活動しないため余分なカロリーが脂肪になしますし、睡眠に関わるホルモンが脂肪を蓄えるはたらきがあるので2重で太りやすくなってしまいます。

人生で最もやる気が出るタイミング

 「英語を勉強したい」「運動を習慣化したい・ダイエット」は毎年最も売れる本になるほど皆さんがやりたいと思っていることです。しかし道具をそろえて満足したり、三日坊主になったりとなかなか続けられる人は少ないと思います。

 しかし人生の中で最もやる気が出て達成率が上がるタイミングがあります。それは「ナインエンダー効果」と呼ばれるものです。つまり次の年代になる最後の年である29歳・39歳・49歳の様に9の歳です。
 実際にフルマラソンに初参加する人で29歳の割合が高いという調査もあります。これは、20代や30代で何か達成したいという焦りからのモチベーションになっているものです。
 例えると「夏休み前に宿題を猛スピードで終わらせる」「締め切り前に急いで終わらせる」といったイメージです。

 もし皆さんが9歳の1年のチャンスが巡ってきた際は一番やりたかった事をまずは1つ集中して行い次の年代へ上がる前に人生を変えましょう!

1年で最もやる気が出るタイミング

 「10年も待てない!」そう言った方には、普段の2倍の確率で習慣化が成功するタイミングを紹介します。
それは「フレッシュスタート効果」です。これは何かの始まりの際に始めたものが習慣化しやすくなるといった効果です。筆者の感覚もありますが、効果が高かった順に紹介させていただきます。

最も高い・・・新年、誕生日、新年度(4月)や部署変更
普通・・・月の変わり目
低い・・・週の初め

 このように少ないスタートほど効果が高くなります。まずは最も高いものから試してみましょう!

仕事を辞めるタイミング

 最後に皆さんが最も人生で時間を使うであろう仕事についてです。転職は人生を大きく変える行動であるため判断が難しいです。しかし今回参考にした本をより抜粋させていただいた質問の回答で辞め時が分かります。

Q1・・・次回の就職記念日にこの仕事をしていたいか?
Q2・・・現在の仕事にやりがいを感じられ、自分でコントロールできているか?
Q3・・・上司はあなたが高いパフォーマンスを発揮できるようにしているか?
Q4・・・3~5年の昇給や昇格のチャンスが失われていないか?
Q5・・・仕事の業務が長期目標と一致しているか?(ワークライフバランスについてでも可)

 以上の質問の内2つ以上が(NO)であれば辞め時です。しかし注意していただきたいのが1,2年程度では判断できない内容もあるため最低3年程度続けた際に判断してください。 

まとめ

 以上「タイミング」の観点でお話しさせていただきました。同じ行動でも時間帯によって得意不得意や効果が異なるのを知ると効率的に動く際に意識するようになります。

 少しでも効率や効果を上げる事で徐々に周りとの差が開いていき将来的に高いパフォーマンスを発揮できるようになります。この記事を参考にしていただければ幸いです。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

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